「題」なんか無い話１

さて、4月殆どブログをお休みをして、
その間タマが何をしていたかと言うと・・・

「何もしてません。」が正解。

実は、
4月3日に祖母が他界しました。

2年半に及ぶ入院生活でした。

別にそれ故に
気分が落ちていたって訳じゃないんですけど・・・
(いや、悲しいは悲しいけど・・)

何をどう書くべきか、また書かないべきか、
何か色々グルグル思いあぐねたりして、
そのうち、面倒くさいからもうちょっと休んじゃおう的な、

そんな事の繰り返しで
アッと言う間に、こんなに日が経ちました。

本当に・・・・

面白い事でもないので、ブログには書かないで
シレッと再開しようかとも思ったんですけど、

良く考えたら「私のブログ」なので、
不思議な事も色々ありましたし、
私の覚書的にもちょっと書いておこうかと思います。

そんな訳ですから、

写真も絵も無い記事な上暗い話題ですので、
スルーして行って下さって結構です。

また、そんな話題でも
興味ある人は読んで下さっても結構です。

祖母は2年半前、
腹膜炎を起こして緊急手術の為に
救急車で病院に運ばれました。

その手術には耐えたのですが、
今度はその傷が癒える間の寝たきり生活で
足がすっかり弱ってしまい、

傷の完治後はリハビリの為に
介護病棟に移りました。

しかし弱った体力は元に戻らず、
後半は、誤嚥性肺炎の恐れから
食べる事もできず点滴で栄養補給し、

自分で自由に動く事もできず
ただ寝たきりの生活で・・・

正直、「生かされている」
としか言いようの無い状態でした。

それが良いのか、悪いのかに関しては
私は何とも言えません。
（本人以外に、それを
どうこう言える人なんか多分いません。）

４月2日夜、病院から
芳しくない容態が続いており、
数日が山かもしれない・・と連絡が入り、

4月3日、
朝、皆で揃って様子を見に病院を訪れて、
酸素マスクをして苦しそうな呼吸をしている
意識の無い祖母を見守りながら、
点滴で浮腫んだ足を擦って浮腫みを取ったりして・・・

状態が安定しているとの事だったので、
一旦家に色々取りに戻った矢先、
容態が急変したと連絡を受け病院に再度急行し、

次に会ったときはもう、
祖母の呼吸は止まっていました。

「生かされて」いたさっきより、
よっぽど安らかな顔だと、

そんな事
不謹慎なのかもしれないけど・・・思いました。

良く言う表現ですが、
本当にまるで気持ち良く眠っている様な、
そんな祖母のオデコにそっと触れて見ると、
まだ普通に温かくて、

ただただ呆然と横たわる祖母を見つめ、
それが祖母の空の器であるという現実を、
自分に説明する様な心情でした。

そこから・・・通夜だ告別式だと、

本当に・・・・

遺族が悲しみに思いつめる暇を与えない為に
こういう儀式はあるのだと思わざるを得ない忙しさで、

気付いたら、密葬の通夜の斎場で、
祖母が好きだった寿司やら唐揚げやらを、
家族だけで笑いながらつついてました。

祖母の棺は、食べれなかった今までの分を
取り戻させようとするかのように食べ物で一杯で、

何でそんな風に入れたのか覚えてませんが、
ぐるりとお饅頭に顔の周りを囲まれた祖母は、
とても満足気な顔をしているように見えたのでした。

あっと言う間で、あまりにも忙しくて、
それまで涙なんて出ませんでした。

家に帰って、風呂入って湯船に浸かって、
告別式が終わったら、
もう祖母の器すらも無くなってしまうのだと思ったら、
何か急に泣けてきて、

そこでひとしきりベソベソと泣きました。

大人になると、中々泣く事も少なくなりますが、
久しぶりに泣いたって位泣きました。

でも頭のどこかで、
「告別式もあるし目が腫れちゃうからそろそろ泣き止んどこう。」
・・と冷静に考えてる自分が居たりして、

「こんな時まで葬式ってヤツは邪魔をしやがる。」
と思いました。

でも多分、
私がこの時ベソベソ泣いてたから、
次の日色んな事が起きたのかも知れない・・と
少し思ったりもしてます。

気のせいっちゃ気のせい。

でも、それはとても良く出来た偶然で、
私は(多分家族も)かなりそれに救われたのでした。