主に我が家の犬の話。
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告別式の日、
火葬後のお骨を設置する祭壇の場所が
あーでもないこーでもないと、
朝から祖母の家の掃除やら何やらで、
家を出る時間が予定より遅くなった為、
まんまと渋滞に巻き込まれ
斎場には駆け込み状態で到着。
ばぁちゃん、
最後までこんな家族でごめんよ。>(--;
悲しむ暇も無く、お坊さんの読経を聞き、
お棺にお花を入れるなどの手順を踏んで、
最後に祖母の顔を見て、
更にここでも
苺だバナナだと食べ物を棺に詰め込んで、
「どっかに避難でもするんですか?」
みたいな状態の祖母の棺と共に火葬場へ。
車中、向かう火葬場の場所が
住所検索でもナビに出てこないとかで、
両親軽くパニックに。
お坊さんの車をひたすらストークして
何とか火葬場に到着すると、
道の真ん中に猫。
危な・・とか思いつつ避けて
観察するに、全く動く様子無し。
火葬場で待っていた斎場の人に、
「あれは平気なんですか?」と聞くと、
どうも良くそうやって寝ているらしく、
良く来る車
(斎場送迎バスとか霊柩車とか坊さんとか
斎場が呼んだタクシーとか)は
もう解ってるので避けてくれるんだそうで、
だから余計に猫は避けなくなったらしい。
そんな猫に調子を狂わされて、
何か変なテンションでそのまま火葬へ。
そして待ち時間、
その猫の様子を見に戻りました。
野良とは言え、
火葬場の人達に餌を貰ってる猫は人に慣れていて、
近付いても逃げる様子もないので、
(車で避けないんだから人なんか訳もない。)
すぐ隣に並んでしゃがんで、
様子を伺ってみる。
猫、私をチラ見。
そしてまた目を閉じる。
・・・・流石の猫チョイス。
そこは日当たりが良くポカポカで、
目の前に立つ桜の木からは
ハラハラと優雅に花びらが舞い落ちる、
それはそれは風情ある心地良い場所。
喪服なので、更にポカポカと・・・
温かいを若干通り越して
蒸し暑かったのが玉に傷でしたけど。
「猫よ。」
野良なのに、あんまり大人しく
隣でウツラウツラしているので、
何となく声に出して話しかけてみた。
猫、再度私をチラ見。
「そんな所に寝ていて危なくはないのか?」
当たり前だけど、猫答えず。
そこで、ボンヤリと考えた。
火葬場は・・・・
ここに運ばれてきた故人はここで器を失って、
もう完全にあっちの人になってしまう訳で・・・
言ってみたら、
あの世とこの世の狭間にこの猫は住んでいるのに、
鼻先数十センチに車が来ても
この余裕は一体どういった事なのか・・・?
すると不思議なタイミングで
猫が小さくニャアと鳴く。
そうなったらなったで、
天命尽きたという事か・・・?
ふとそんな答えが頭に浮かびました。
お経をあげてくれる坊さんには
困らなそうだよね・・・・。
猫、再び寝始める。
「でもさ・・・本人はそう思っても、
残された側はやっぱり悲しいんだよ。」
無意識に、そんな言葉が口をついて出て、
あ~、しまったなぁ・・と思った時既に遅く、
それまで塞き止めていた色んな物が
ブワァッと目から溢れ出たので、
人目を気にして顔伏せると、
それは、通夜前日に
「黒い靴が無い」と慌てて買った
2380円の安い靴にボタボタと落ちて線を描き、
日差しで温まったアスファルトへ流れて落ちては
濃いグレーの斑となって、
暫くするとそれも少しずつ薄くなって
静かに消えていくのでした。
そんな様子を見るとも無く、
もう良いやーと、
ただ涙が出るがままにしていると、
先ほどまで隣で寝ていた猫が、
いつのまにか私の前に回り込んで来て、
ニャアと私に一声をかけて
ゴロリとその場でお腹を見せました。
黙ってその様子を見ていると、
猫は
「触ってごらんよ」
と言わんばかりにゴロリゴロリと寝返りを打ち、
ニャア?とまた一声。
じゃあ・・・お言葉に甘えて・・・と
そっと触れてみれば、
それはとても温かくてフカフカで、
「いかにもここに居るのです」という
少しの湿り気を帯びた心地良い温度。
『いつだってそばに居るじゃない。』
そんな風に言われた気がして・・・
誰?・・・ばぁちゃん?
ふとそう思ったとき、
火葬場の職員の人が
「唐揚げだよー。」と
世界の外側から呼ぶ声が聞こえ、
その途端、
目の前の誰かの気配は消え去って、
『猫』が、
「ニャーッ!!」と叫びながら、
尻尾を天高く上げて、
唐揚げまっしぐらに駆け出して行きました。
その、尻の穴丸見えの後姿を見送りながら、
その時はもう私は笑ってました。
そして、
「唐揚げじゃあ敵わないなぁ・・・」と
一人ごちて立ち上がり、
猫が唐揚げをがっついている横を
通り過ぎようとした時、
唐揚げを持ってきた職員の方が、
その猫の頭を触ろうとして
猫パンチを食らっている様が目に入り・・・
「唐揚げあげたでしょ~?」と
その方は苦笑いして猫に言い、
私は
「腹触っちゃったもんね~♪」と
得意な気持ちになったのでした。
『あれ』が、
何者だったのかは解りません。
元々、あんまり構いたがりじゃない私は
猫を寄せるタイプの様で、
意図せずこんな風に猫に構われる事も
しばしばあるし・・
だから、本当は
ただの猫だったのかもしれませんが、
少なくともあの瞬間の私にとっては、
あの場に私と一緒に座って居たのは
ただの猫ではありませんでした。
そうこうしている内に火葬は恙無く済み、
呼ばれた家族は祖母の骨を見るのですが、
火葬場の方曰く、
火葬の際お棺に一緒に入れたものから
骨に色移りする事があるそうで、
色んな物をお土産に持たされた祖母の骨は、
不思議なほど綺麗なピンク色で、
まるでさっき猫と並んで眺めた桜の花の様でした。
もう少し待ったら桜が見れたのにね・・と、
そんな祖母の骨を見ながら、
この時の私達は話しました。
お棺にお花を入れるなどの手順を踏んで、
最後に祖母の顔を見て、
更にここでも
苺だバナナだと食べ物を棺に詰め込んで、
「どっかに避難でもするんですか?」
みたいな状態の祖母の棺と共に火葬場へ。
車中、向かう火葬場の場所が
住所検索でもナビに出てこないとかで、
両親軽くパニックに。
お坊さんの車をひたすらストークして
何とか火葬場に到着すると、
道の真ん中に猫。
危な・・とか思いつつ避けて
観察するに、全く動く様子無し。
火葬場で待っていた斎場の人に、
「あれは平気なんですか?」と聞くと、
どうも良くそうやって寝ているらしく、
良く来る車
(斎場送迎バスとか霊柩車とか坊さんとか
斎場が呼んだタクシーとか)は
もう解ってるので避けてくれるんだそうで、
だから余計に猫は避けなくなったらしい。
そんな猫に調子を狂わされて、
何か変なテンションでそのまま火葬へ。
そして待ち時間、
その猫の様子を見に戻りました。
野良とは言え、
火葬場の人達に餌を貰ってる猫は人に慣れていて、
近付いても逃げる様子もないので、
(車で避けないんだから人なんか訳もない。)
すぐ隣に並んでしゃがんで、
様子を伺ってみる。
猫、私をチラ見。
そしてまた目を閉じる。
・・・・流石の猫チョイス。
そこは日当たりが良くポカポカで、
目の前に立つ桜の木からは
ハラハラと優雅に花びらが舞い落ちる、
それはそれは風情ある心地良い場所。
喪服なので、更にポカポカと・・・
温かいを若干通り越して
蒸し暑かったのが玉に傷でしたけど。
「猫よ。」
野良なのに、あんまり大人しく
隣でウツラウツラしているので、
何となく声に出して話しかけてみた。
猫、再度私をチラ見。
「そんな所に寝ていて危なくはないのか?」
当たり前だけど、猫答えず。
そこで、ボンヤリと考えた。
火葬場は・・・・
ここに運ばれてきた故人はここで器を失って、
もう完全にあっちの人になってしまう訳で・・・
言ってみたら、
あの世とこの世の狭間にこの猫は住んでいるのに、
鼻先数十センチに車が来ても
この余裕は一体どういった事なのか・・・?
すると不思議なタイミングで
猫が小さくニャアと鳴く。
そうなったらなったで、
天命尽きたという事か・・・?
ふとそんな答えが頭に浮かびました。
お経をあげてくれる坊さんには
困らなそうだよね・・・・。
猫、再び寝始める。
「でもさ・・・本人はそう思っても、
残された側はやっぱり悲しいんだよ。」
無意識に、そんな言葉が口をついて出て、
あ~、しまったなぁ・・と思った時既に遅く、
それまで塞き止めていた色んな物が
ブワァッと目から溢れ出たので、
人目を気にして顔伏せると、
それは、通夜前日に
「黒い靴が無い」と慌てて買った
2380円の安い靴にボタボタと落ちて線を描き、
日差しで温まったアスファルトへ流れて落ちては
濃いグレーの斑となって、
暫くするとそれも少しずつ薄くなって
静かに消えていくのでした。
そんな様子を見るとも無く、
もう良いやーと、
ただ涙が出るがままにしていると、
先ほどまで隣で寝ていた猫が、
いつのまにか私の前に回り込んで来て、
ニャアと私に一声をかけて
ゴロリとその場でお腹を見せました。
黙ってその様子を見ていると、
猫は
「触ってごらんよ」
と言わんばかりにゴロリゴロリと寝返りを打ち、
ニャア?とまた一声。
じゃあ・・・お言葉に甘えて・・・と
そっと触れてみれば、
それはとても温かくてフカフカで、
「いかにもここに居るのです」という
少しの湿り気を帯びた心地良い温度。
『いつだってそばに居るじゃない。』
そんな風に言われた気がして・・・
誰?・・・ばぁちゃん?
ふとそう思ったとき、
火葬場の職員の人が
「唐揚げだよー。」と
世界の外側から呼ぶ声が聞こえ、
その途端、
目の前の誰かの気配は消え去って、
『猫』が、
「ニャーッ!!」と叫びながら、
尻尾を天高く上げて、
唐揚げまっしぐらに駆け出して行きました。
その、尻の穴丸見えの後姿を見送りながら、
その時はもう私は笑ってました。
そして、
「唐揚げじゃあ敵わないなぁ・・・」と
一人ごちて立ち上がり、
猫が唐揚げをがっついている横を
通り過ぎようとした時、
唐揚げを持ってきた職員の方が、
その猫の頭を触ろうとして
猫パンチを食らっている様が目に入り・・・
「唐揚げあげたでしょ~?」と
その方は苦笑いして猫に言い、
私は
「腹触っちゃったもんね~♪」と
得意な気持ちになったのでした。
『あれ』が、
何者だったのかは解りません。
元々、あんまり構いたがりじゃない私は
猫を寄せるタイプの様で、
意図せずこんな風に猫に構われる事も
しばしばあるし・・
だから、本当は
ただの猫だったのかもしれませんが、
少なくともあの瞬間の私にとっては、
あの場に私と一緒に座って居たのは
ただの猫ではありませんでした。
そうこうしている内に火葬は恙無く済み、
呼ばれた家族は祖母の骨を見るのですが、
火葬場の方曰く、
火葬の際お棺に一緒に入れたものから
骨に色移りする事があるそうで、
色んな物をお土産に持たされた祖母の骨は、
不思議なほど綺麗なピンク色で、
まるでさっき猫と並んで眺めた桜の花の様でした。
もう少し待ったら桜が見れたのにね・・と、
そんな祖母の骨を見ながら、
この時の私達は話しました。
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