ジョバンニの魅力

皆様は、
ご子息ご息女の何を決め手に
「この子！」と決めましたか？

特に・・・
外見のどの部分が決定打になりましたか？

先日、コイケル仲間のsaku様のブログで、
愛息子の伊吹君を選んだ決め手についての
記事があったんですよ。

まぁ、読んでもらうと解るんですけど、
その決め手・・・独特でした。
(いや、好みってそんなもんよね。)

で、我が家のジョバンニですが、
実はジョバンニにも、人に説明しても伝わらない
私だけの決め手があります。

今日はそんなお話。

ジョバンニをお迎えしたのは、
私がまだ３DCGを生業にしていた時。

そうそう。アレ。

ゲームとか映画とかで見かける、
コンピューター内に作られた
バーチャル立体映像なアレです。

特に私「モデラー」と言って、
動きのデータが付く前の、
お人形さんデータを作る事を
得意としておりました。

あぁいうのって、
どういう構造で出来てると思います？

ザックリ説明すると、
ハリボテです。

骨があって中実はなくて、
皮があって柄が貼ってある・・・そんな感じ。

で、骨に動作のデータを付けると、
それに連動したように設定された皮が
動くようしてあるんですが・・・

まぁそれは良いとして・・

その柄を貼る方法が幾つかありますが、
その中に「投影法」というのがあって、

言葉の通り、
平面の柄を立体物に
ある一定方向から投影する方法です。

例えば・・・


←図の様な物体と
絵があるとします。


この絵を物体の正面から投影すると・・・


←こうなります。






4方向から見た図の様に、
側面などの、絵に対して
水平ではない面にかかる部分は
流れて伸びます。

投影なので正面と真後ろは
同じ(正しくは鏡反転)絵柄になります。

が、これは、物体と絵の中心軸が
合った状態で投影した際の話。

例えば、この絵を拡大して、
物体の中心からずらして投影すると・・・


←こんな感じになります。
先の時と同様に、
絵に対して水平ではない面に
かかった部分は流れて伸びます。


この場合、中心からずれている絵の茶色い部分が、
物体中央の突起にかかり、流れて伸びています。

さて・・・・ここで・・・・



ジョバンニの柄を
振り返ってみましょう。

向かって右側に少し
柄の中心がずれてますね。







これがジョバの顔
向かって右から見た柄。





そして・・・



左・・・
解りますか？





伸びてます。

こんな事が！
自然界でも起こるんだ！！
と思ったんです。



もちろん
子供の時からです。





これが、毎日毎日
バーチャルな「点」だの「面」だのを
箱の中でいじくり回してた私の心にぶっ刺さりました。

何てミラクルさんなんだ！！と。


ジョバンニ
「えー？何その理由・・
何か嫌だぁ・・・」

馬鹿なっ？！
すごいと思わない？？




そんな機械の計算通りに
なんか行かないでしょ？自然界じゃ・・って
思ってたものが、リアルに起こってるんだよ？！
ビックリでしょうがっ！！

ジョバンニ
「・・・・何オタクだよ・・。」


しかも！


ズレは何と！
背中側にまで及んでいると言う
自然界の一枚上手っぷり！

しかも顔とは逆な配分で、
左右の茶色面積を
プラマイゼロにしようとしてるかの様な
無駄なフォローっぷり！！

流石だぜ！自然界！


ジョバンニ
「もう寝るからあっち行って頂戴。
知らないんだから、プンスカ。」

・・・・・・オヤツ・・




ジョバンニ
「食べる食べる♪
もう良いよ、柄なんかどうでも。
オヤツ頂戴。」

しかし、迎えて早7年。
共に暮らして解った事は、

「柄も体を表す」ようで・・・


ジョバンニは、
若干「軸」がブレている。・・・犬として。