タマん家の怪談【その後】

まず始めに、
チィ姉ちゃん参加の展覧会に
ご覧場頂いた皆様、
本当にありがとうございました。

少しでも楽しい時間を
過ごして頂けたなら幸いです。

そして図らずも、
日本画に興味を持って頂けたら・・・

しめしめ。ﾆﾔﾘ

まぁ、それは冗談ですが、
本当にありがとうございました。
また機会があればご紹介したいと思いますので、
宜しくお願いいたします。

では、本日のお話は・・タマん家の怪談のその後。

前回・前々回と出没情報が確認された
ボールヲナゲテオクレ坊主。

その呪いは決して終わってはいなかったのです。

昔、私が中学生くらいの時、
こんな怪談話がありました。

「霊感のある友人に皆で写した写真を見せたら、
貴方の足の所に小さな男の子が写っていると言った。」
って友達の１人に言うんです。
そして、霊感のある友人が語った男の子の詳細を
その友達に静かな口調で説明します。

「その子は貴方の膝くらいの背丈で、
名前は・・・・

膝小僧だーーーーっ！！
（キャーーーーーーッ）」

・・・・みたいな。

そう。

それは友達を怖がらせてからかうだけのウソの怪談話。

だけど・・・・

まさか本当にそんな事があるなんて、
あの当時は思ってもみませんでした。

私の写真に写りこんだソレは・・・
リアルにそこに存在したのです。

こんな具合に。↓↓


ボールヲナゲテオクレ坊主、
とり憑いてます。
（キャーーーッ）






そして囁きかけます。
ボールヲナゲテオクレ・・・・








ボールヲナゲテオクレ・・・・





ガッチリと標的を押さえ込んだ坊主は、
マイボールを握らせようと
無理やり手に押し付けてきます。

そのボールはヒンヤリと冷たく、湿っています。
（時々ボールかと思ったら鼻だったりもします。）

私はただただ恐ろしくて・・・ジッとその様子を見ていました。

すると突然・・・体が動かなくなったのです。
そう・・・あれは金縛り。




ボールヲ・・・・








ボール・・・








・・・・・・・・・・





後から解った事ですが・・・
坊主の執念はすざまじく、
絶対にボールを離さないし、
捕まえた人間からも離れないのだそうです。

坊主に捕まった人間は、
身動きも取れず、あちこちが痺れて
段々と感覚を奪われます。

逃げ出すには
素早くマイボールを取り上げて遠くに投げ、
坊主がそれを追いかけていった隙に
身を隠すか・・・・

他の人間に別の場所でボールを
ピーピー鳴らしてもらうしかありません。

当然、次に鳴らした人間は自分の代わりに・・・
坊主にとり憑かれます。

丁度、映画「リング」の呪いのビデオみたいに、
呪いの坊主は人から人を巡るのです。

【Ｃさんの証言】
※本人のプライバシー保護の為、
画像は編集されており音声も変えてあります。

台所で一服していたら、
姉の部屋から
「ボール鳴らして・・・」って
消え入りそうな声が聞こえたんです。
だから・・・私・・・・
そうしたらいつの間にか坊主が
私の足元に居て・・・


(ここでＣさんの表情は、
何かを思い出したように険しくなった。)

【Cさんの証言】
それから何時間くらい経ったか・・・
いくら助けを呼んでも誰も答えてくれないし・・
ボールを投げた隙に・・・私、
姉の部屋の様子を見に行ったんです。
そこで私が見たものは・・・・

寝ていたんです！！

姉は自分だけ先に寝ていたんです！！


貴方の身内が坊主にとり憑かれたら・・・
貴方ならどうしますか？




ボールナゲスル？