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主に我が家の犬の話。
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だいぶ葉が落ちて
寂しい風貌になってきたのに
 d83e0192.jpeg





それでも頑張って
花を咲かせる君は本当に美しい。





4本の苗のうち2本は
すでに終わりました。

0778af66.jpeg



残った2本が奮闘中。




3fa305d2.jpeg


天命を知り、尚頑張る姿は
せめて一太刀・・といった感じ。




朝顔に武士道を見る今日この頃。

でもヒヨワッチなタマは風邪でダウーン。
ヤバイと感じた昨晩に保険をかけた、予約機能が頑張るよ。


私の理想の犬は彼女。
名前はルー。
rue.jpg


もっと写真を撮ったつもりでいたけど、
探してみると全然無いもんだね。
ごめんよ。もっと撮ればよかった。



彼女はシェパードと柴犬の雑種犬。
私が彼女と出会ったのは小学校5年生の時。
ずーっと犬が欲しかったので、
両親が夢のマイホームを手に入れた時に
強請って強請って飼った、私の人生で最初の犬。

当時は犬なんかそこらに落ちてたし、
貰ってくるものって感じだったけど、
この時は希望の犬を探しにペットショップへ。
と言っても今みたいに色んな犬種が
売られていた訳じゃないし、
ましてや地元密着型個人経営の
ペットショップにいる犬種なんて
本当に大した数ではなかった。

私達がその店に行った時、
そこには5匹ほどの仔犬がいた。
全部柴犬。その価格10000円。
見せられる犬全て柴犬10000円。

正直初めての犬を飼う小学生の私に
その違いなんか解る訳も無く、
遊んで遊んでと纏わりつく柴犬パピーに囲まれて
何か訳解んない気分になってきたその時、
視線を感じた。

見上げると、
重ねてあるケージの一番上の段に
お面みたいに顔だけ真っ黒な、
平たく言うと不っ細工な仔犬がいて、
その子と目が合った。それがルー。

犬を飼った事の無かった私は
犬の表情から何かを読み取った事も無かったけれど、
彼女が何か言いた気な、寂しい瞳で
こちらを見ている感じがした。

「あの子は?」と店員さんに聞くと、
店員さんは明らかにつまらない物を見るような態度で
「あれは雑種だから・・」と言ったのを今でも忘れない。

店員さんは大人で、子供の私からすると
強い口調で物を言う相手ではなかったけど、
その時は何だかとても不愉快で
「だから?あの子を見せて。」と
かなり偉そうな言い方でお願いして
ルーを出してもらった。

店員さんが
「雑種だから5000円だよ。」と
またしても不愉快な言い方をしたので、
「この子にする。」と親に言った。

親もさぞ驚いただろう。

何故なら私は雄犬が欲しいと事前に親に言っていた。
何で雄が良かったのかはもう覚えていないが、
とにかく雄が良いのだと言い張っていたから、
ルーにすると言った時、父は
「え?メスだけど良いの?」と私に言ったが、
私はこの子が自分の犬なのだと確信していたので、
この子が良いのだと言い、父は5000円を支払った。

帰りの車でルーは車酔いしてゲーゲー吐き、
生涯車嫌いで通した。

私はと言えば本当に無知な飼い主で、
狂犬病の予防接種以外はワクチンなどもしなかったし、
フィラリアの薬なんて物も知らず、
夏にはペット用の蚊取り線香をたく位しかしなかった。
避妊手術という処置がある事も知らなかったので、
外飼いだったルーさんは4回もお産をした。

その子達の里親を探し回り、
自分の犬の子供が友達や先生の家に貰われ、
親類がわんさか増えたような気分だった。

仔犬が次々に引き取られて行く度に
ルーさんが寂しそうに見送ったのを私は見ていた。
今でも自分の犬、ジョバリンを見ていると、
この子達のお母さんも寂しくなかった訳が無いと
ルーさんを思い出す。
その大切な子供を譲ってもらったのだから、
出来る限り幸せにしてあげようと強く思う。

これはルーさんが私に教えてくれた事だ。

預けられるのが嫌いだったルーさん。
人間は一時的だと解っていても
犬にはそれが不安でたまらない。
ほんの数日の不在が彼女には
一生会えないのでは?という不安になる。

家族旅行のために病院に預け、
帰宅後迎えに行くと彼女はゲッソリ痩せていた。
聞けば一切飲み食いしなかったんだそうだ。
それ以降彼女を預けるのは止めた。

私が中学生になり高校生になり大学生になり、
道に迷ってフリーターをしていた時、
彼女は病に倒れた。
子宮に腫瘍が出来た。
当時彼女は15歳。
もう全身麻酔の手術に耐えられる年ではなかった。
ただ薬で苦痛を和らげ、一日でも長く
一緒にいられる事を祈るしかなかった。

最後まで気持ちが若かったルーさんは
最後の最後まで自分でトイレを済ませに
外に行くつもりで庭に出て、そのまま立てなくなった。
付き添っていた母が助けお越し、玄関まで運んだが、
そのまま静かに息を引き取ったそうだ。

私がバイト先から帰宅するほんの10分程前の事だった。

自分より先に逝くのは解っていた。
その前兆を感じていた。
それなのに私は最期の瞬間にそばに居なかった。
最後の最後まで至らない飼い主だった。

それに対し彼女は賢く優しく我慢強い本当に素晴らしい犬だった。

彼女と過ごした時間を振り返ると
自分が至らなかった部分が沢山ある。
結果的に避妊手術をしていたら
もっと一緒に居られたのかもしれないと思いはするが、
その処置そのものが本当に正しいのか否かは、
私は未だ「こうするべきだ」と言う程の自信は無い。

ただ、思う事はいつも側に居るとその存在に慣れてしまい
いつでも居るものだと無意識のうちに安心してしまうけれど、
常に変わらず側に居てくれる存在は本当はとても貴重で大切な存在で、
それを得る事が出来た事は素晴らしく幸福なのだと忘れずに居ようと言う事だ。
犬に限らず、人でもマンネリ化などという言葉もあるが、
平凡普通である事がどれほど幸福なのか、つい忘れがちだ。

今でも私と妹はルーさんの鑑札札を持っている。
長い間キーホルダーに付けていて、
もうすっかり塗装が剥げてしまったが、
それは今でもキーホルダーに付いている。

いつまでも彼女に教えてもらった沢山の事を忘れぬように、
いつでも彼女を感じられるように。
そしていつの日か虹の橋で彼女に再開した時、
胸をはって堂々と彼女の目を見られるように。
そんな気持ちと一緒に、彼女の鑑札は
今でもキーホルダーに付いている。

大好きだったルー。
いつかまた会おう。

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ウルウル(T_T)
私も昔を思い出しました。
だからウルウルして読んでいました(T_T)

幼稚園の頃 どこからかやってきた野良のシェパードが玄関に繋がれていて よく怒られたら傍で泣いていたの。
その頃はシェパードも野良ってたんですよね~?
大きくて 頼りがいがあって何にもいわないけど 慰めてもらった奥底に眠っていた記憶を思いだしました。
覚えていないけど、ルーちゃんみたいだと思います。
またどこかへ行ってしまい、寂しくて駄々をこねて犬(マルチーズ)を飼ってもらったんです。
その子もバンバン子どもを産んで 引き渡すときがとても辛かったです。
私も子供だったから ちゃんと面倒もみなかったし、今考えると無責任だったと思うけど あの時はほんと無知だったから しょうがないんですよね~。
今 自分で飼ってみて学んだことってすごくたくさんあるね!

15年も長生きして 家族に愛されて幸せだったんだな~って感じます。
これからラッキーとキララとも悔いのないよう過ごしたいと思います。
な~んか真面目なもんで こんなカキコですいません。

2枚目のお洋服も届いています。
友たちにプレゼントしてら すご~く喜んでもらって また写真撮って送りますね!
シュナウザーの男の子なんですが、すごく似合ってました。

ラキマ EDIT
at : 2007/10/27(Sat) 13:25:08
うんうん
ルーさんはタマ家族の皆さんに愛され、共に暮らせて幸せでしたね。
大型犬とのハーフで15歳、ご長寿さんですよ。避妊していればもう少しって気持ちもわかりますが、4度のお産でかわいい仔犬を授かって、引き取られる時は寂しい思いをしたかもしれないけれど、きっとルーさんはお母さんになれて幸せだったと思います。優しいお母さんだったんでしょうねぇ。
私も思います。お母さんや兄弟達と離されて私達のトコに来てくれた、我が子を連れて行かれて悲しい思いをしてたお母さんの為にも、大切にしなくては...と。
旅行なんて犬と一緒に行けるとこにしか行くつもりはありません。私は一度(ニルが要観察の時、仕事の都合で)茶々丸家に1日預かってもらいました。その時ニルはのびのび過ごせてそれはそれは楽しそうで...少し複雑でしたが...家族ですから旅行なんて楽しい行事は共に♪と思います。一緒じゃないと楽しくないですよね。
最後の時にそばに居てあげられなかったのはタマさんにとって悔いの残る事になってしまいましたが、それまでの楽しかった幸せな時がたくさんあって...ルーさんはタマさんを待っていたんだと思いますが...一人ではなくお母様が付いててくれてきっと安心して逝けたことだと思います。
そうですよね、なくした時に...どんなにこれほどまでも大切だったのかと改めて気づかされる事があります。
今そばに居てくれるこの幸せを忘れないよう、私も感謝して毎日を過ごします。
IHA EDIT
at : 2007/10/27(Sat) 13:45:55
体調良くなりますように
熱高いんでしょうか?
タマさんの体は風邪のウィルスと戦ってる真っ最中なんですね。
はやくウィルスが倒れますように。
そして熱も下がるといいですね。


「平凡普通である事がどれほど幸福なのか」という言葉が胸に刺さります。
読んでいたら泣けてしまいました。
まっすぐに向き合ってたんだなあって感じたので。
ルーさんは15年間タマさん一家と一緒で幸せだったと思います。ありきたりの事しか言えなくてごめんなさい。でも、とても素敵なお話を教えて下さってありがとうございます。
PQ URL EDIT
at : 2007/10/28(Sun) 02:36:34
限られた時間の中で。
命ある物はいつか死ぬ。ペット達もそうだし、人間だってそう。そうして、世代が交代していく中で、その人に関する記憶も薄れ、やがて本当に消えてしまう。ペットも人もお互いに限られた時間の中で、記憶や思い出を共有できる事自体、とても奇跡的な事で、しかもそれがマンネリだと思うほど(といっても私達1人間基準の時間なんて小さい世界の事でしょうね。)の時間続く事はどれほど貴重な事なのか・・そんな事を思います。

皆様ご心配をおかけしました~♪風邪は・・・ボチボチです。><;
>ラキマ様
悔いの無いよう過ごす、これに尽きるのだろうと思います。自分がやりきったと思うほど一生懸命に相手の立場で相手を見ていられたら、きっとお互いに悔いの無い幸福時間なんじゃないでしょうか。っていうかその位しかやりようが無い気もします。だって違う生き物だもの。出来る限り理解する様努めても完璧ではきっとないよね。
お洋服届いてますか。良かった。写真楽しみです~♪いただけるお写真はお店で飾っても宜しいのでしょうか?出来たらお願いしてみて下さい。^^

>IHA様
私だって、こんな偉そうな事を書いてはいますが、ウッカリ安心しちゃいがち。でもたまに冷静にこういう事を考えるのも己を省みると言うか、気持ちを引き締めるのに必要かなぁと。もう2度と後々後悔するような事にはしたくないですからね。^^;

>PQ様
無くして初めて大切だと解るのは、大体平凡普通な関係だったりしませんか?そして、それがどれだけ多くの平穏と安らぎと幸福をくれたのか解ったところで取り返しがつかなかったりするので。今身近にあるそういった関係を大切にしたいですよね。
タマ EDIT
at : 2007/10/28(Sun) 22:22:58
とまと君を探しています!
トマト君を探しています!
ヨークシャテリアとシーズーのMIX(雄・7歳)。垂れ耳・尻尾の長い大きめのヨーキーと言った外見。シャンプー直後の為、首輪はしてません。平成21年11月18日神奈川県茅ヶ崎市の自宅から行方不明になりました。情報提供を求めています。ご協力お願い致します!
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鎌倉で2匹の犬とイグアナと妹と暮らしております。
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