ベランダでカンフーマスターに出逢った

ふと、学生時代の友人の事を思い出した数日後に、
その友人から「結婚しましたハガキ」が届いたり、

ある歌のフレーズが頭をグルグル回って離れない時に、
側にいる人がその歌を鼻歌で歌いだしたり・・・・

そういう事ってありますよね？

今日はそんな話。

でも、羊羹の話じゃないですよ。

犬の話でも無く、虫の話。

先日、我が家に懐かしい(虫の)来客がありました。

少し前、７月の終わり頃に、
つゆ様のブログ「ぼくらこばる」で
「カマキリの卵、ウッカリ室内で孵る」
という話題に触れてました。
(メインの話題はカマキリの卵ではなかったが。)

それに対して、後日にタマも
「うちもそういうのあった～！」って
つゆ様の所でコメントをしたんですが、

その時タマは
「カマキリって昔は良く居たのになぁ。」
・・・・と思ってたんです。

自分が子供だった時は、
藪や山に入って行って遊んだりもしたので、
単純に、大人になった今よりも
色々な虫に遭遇する機会が多かったというのもあるのでしょうが、

それを差し引いても最近は、
子供の頃は身近だった虫達をあんまり見なくなったなぁ
・・・と、ちょっと寂しく思っていました。

(正式名称は解らないんですが、「糸トンボ」って呼ばれてた
小さくて細～いトンボっぽい形の虫とかいたよね？
あとペット蜂とか。)

まぁ、
その時はそんな懐古の気持ちが一瞬よぎったものの、
その後はすっかり忘れてたんですけどね。

そしたら先日、会社帰りの電車の中で
チィ姉ちゃんからのメールを受信しました。

タイトル：無題
本文：ぎゃーっ！

・・・・・・オイオイ。
何だよこの人。

そう思いつつも更に
画面を下にスクロールしていくと・・・・





・・・・え？
何で家の中に
カマキリが居んの？
しかもこれ私の部屋じゃね？




・・・・・実は、
チィ姉ちゃんはベランダに洗濯物を干したり、
植木に水をやる際に、
窓を開けっぱなしで作業をしたがります。
(単に閉めない人なのね。)

それが日中でも夕方でも夜でもそうなので、
虫が入るから止めてくれと言っているのですが、
どうにも忘れてしまうらしく
時々彼女自身も予期していない来客を
招き入れている事があるんです。

どんだけ口を酸っぱくして注意しても、
まるっきり直る様子が無いので、

これぞ「三つ子の魂百まで」か・・

と、
最近では半ば諦めに近い気持ちでいたんですが、
流石にそんな大きな虫と一緒に一晩は過ごせないと思い、

「帰ってもらってください。」と返信。

すると２通目が・・・




何お前みたいな顔して
こっち見た～！






お前がじゃー！





でもつよそう(笑)







・・・・・超楽しそう。

「こいつ全然反省して無いな・・」とは思ったけど、
仕事の帰りで疲れてたのもあって、
「自分で責任持って追い払うんならまぁ良いや別に。」と
この時は、これ以上特に気に留めてなかったんです。

そして翌朝・・・

毎朝、雨戸を開ける際に目に付いた花殻や
枯れた葉を片したりするのですが・・・・・




ギャーーーッ！！







視界に入っていたのに見えてなかった物が見えた瞬間って、
何であんなに浮き出てくるように見えるんですかね・・・・。

あまりの威圧感に無言でベランダに立ち尽くしました。
気分は蛇に睨まれたカエルの様。

自信に満ち溢れたカマキリの戦闘オーラに
「勝てる気」なんか全くしない。
(別にカマキリ自体は嫌いじゃないです。触らないけど。痛いから。)

でも・・・まぁ、

折角久しぶりに出会ったカマキリさんだし・・・と、
ここで急に懐かしいモードにギアが入り
写真を撮りまくりました。



マクロモードで
そーっとカメラを
近づけていくと・・・





「何だオラァッ？
やんのかコラァッ？」

・・・みたいな感じで
絶対目を逸らさない。





うぅ・・・強そう。
でもこの強者のオーラが
恰好良い。




結構近くまでカメラを寄せたので、
何時一撃食らうかとヒヤヒヤしてたのですが、
カマキリ的には取るに足らない敵だったのか、
威嚇のポーズすら見せてくれませんでした。



この日は朝から
(正しくは昨晩から)
強い雨が降っていたので、
きっとカマキリさんは
一晩雨宿りをしてたのかも知れません。





特に朝顔が食われるわけでも無いので、
このまま放っておいたら
いつの間にか雨が止むと共に居なくなってました。

・・・・・ちょっと寂しい。
(いや、毎度ビクビクしながら草木の手入れはしたくないけど。)

しかし何とも懐かしい
夏の終わりの来客でした。