本当にあった怖い話

あれはいつだったかなぁ・・・。
ふとね、頭に浮かんできたんですよ。
あるでしょう？そういう時。
普段は全然気にしてない事なんだけど、
何か急に気になって仕方ないって時。

私の家はねぇ、クーラーの効きが偏ってるのかなぁ？
とにかくね、私の部屋ばっかり寒いんですよ。
だもんでね、側らにいた愛犬を、こう・・ヒョイッとね、
抱えて、可笑しな話、暖を取りながら私、
パソコンの前でちょっとした仕事をしてたんですよ。

そしたらその時急に妙な違和感を感じましてね・・・。
何故だか急に、風呂場が気になって仕方ない。








私そういうの放って置けない性質なんですよ。
止めときゃ良いんですけど。
でも、一人で行くのは流石に気が滅入るってんで、
妹を呼んで、二人で調べに行こうって事になったんですよ。

でね、風呂場のドアをこう、ソォーッと開けるとね・・・

















案の定扉の向こうからは夏の風呂場のムア～ッとした
熱気と湿気が来てね・・・私そん時、言い出しっぺだけど
「あぁ、嫌だなぁ・・・」なんて思って。

今思えばあれはご先祖様か何かからの、
虫の知らせってヤツだったかもしれないんですけど・・・
そういうのって本当にありますからねぇ。

でもそんな事思ってる間に、
妹は脱衣所に入って
私が入って来るのを待ってるんですよ。











声出して呼べば良いのに、
気持ち悪い・・・こう、手でね、








「おいでおいで～。」てやってるんだ。

「何だい、お前気持ち悪いねぇ～。」なんて言って、
私も笑って見せるんですけど、
どうにも気持ちが晴れない。
ジットリとした空気が漂って、
嫌ぁな感じなんですよ。












もう気持ち悪いから、
さっさと気になってる事を確認しちまおうってんで、
計ってみたんですよ・・・・









リンのね、




体重を。







5.8ｋｇ

見間違いかと思って、
何度も体重計を確認して見るけど、
デジタル表示はその数字のまんま
ちょっとも変わらないんだ。

あぁ、ヤバイなぁ。

これは絶対6ｋｇ超えるぞ。

・・・なんて思ったら、もう、
背筋がゾ～～～ッと寒くなって来ましてね。
二人とも一目散にその場から逃げ出したんですよ。

でも、その時私、
ハッキリと見ちゃったんだ・・・。



脳裏に浮かんだ、

この先無駄になるであろう
犬服やキャリーバッグをね・・・・